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歯の矯正 内側 舌側矯正

2025年1月18日

舌側矯正について徹底解説

矯正治療と聞くと、歯の表側に装着されるブラケットを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、近年注目を集めているのが「舌側矯正(リンガル矯正)」です。この方法は、歯の裏側に矯正装置を取り付けることで、目立たずに治療を進めることができます。本記事では、舌側矯正の特徴やメリット・デメリット、治療の流れ、適応症例、費用、注意点などを詳しく解説します。


1. 舌側矯正(リンガル)とは?

舌側矯正とは、歯の裏側(舌側)に矯正装置を装着する方法です。通常の矯正治療では歯の表側に装置を取り付けるため、どうしても装置が見えてしまいますが、舌側矯正では装置が隠れるため、見た目を気にすることなく矯正治療を受けられるのが特徴です。

因みに下の歯は唇や上の歯で隠れるため、上だけ舌側矯正装置で行う治療をハーフリンガルまたはコンビネーションと呼びます。リンガルと比べて治療費が抑えられ、治療期間も短くなります。

舌側矯正の仕組み

  • 歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着。
  • ワイヤーが歯に力を加えることで、少しずつ理想の位置に移動。
  • 装置のデザインは、患者の歯列に合わせたカスタムメイド。

舌側矯正は高度な技術を要する治療法であり、矯正歯科医師の専門的なスキルが求められます。

リンガルブラケットの写真


2. 舌側矯正のメリット

舌側矯正には他の矯正治療にはない多くの利点があります。

● 見た目が気にならない

  • 装置が歯の裏側にあるため、ほとんど見えません。
  • 接客業や芸能関係の仕事をしている方、見た目にこだわりたい方に特に適しています。

● 虫歯のリスクが低い

  • 歯の裏側は唾液の流れが良いため、表側矯正に比べて虫歯になりにくい傾向があります。

● 舌癖の改善

  • 舌側矯正装置があることで、無意識に舌を前に押し出す癖が改善される場合があります。

● 歯の表面を保護

  • 歯の表面に装置を取り付けないため、エナメル質が守られます。

3. 舌側矯正のデメリット

一方で、舌側矯正にはいくつかの注意点もあります。

● 違和感が大きい

  • 装置が舌に触れるため、治療開始直後は違和感を覚えることがあります。
  • 発音がしづらくなることもありますが、多くの場合は慣れることで解消します。

● 費用が高い

  • 装置がカスタムメイドであり、技術的にも高度なため、表側矯正に比べて費用が高くなることが一般的です。

● 清掃が難しい

  • 歯の裏側はブラッシングが難しいため、虫歯や歯周病のリスクを防ぐために丁寧なケアが必要です。

● 治療期間が長くなる場合も

  • 裏側からは力のかかり方が異なるため、治療期間が表側矯正よりも長くなることがあります。
  • 裏側の方がブラケット間の距離が短く、目視による確認が出来ないため精密な調整が難しくなり治療期間が長くなりやすいと考えられます。

4. 舌側矯正の治療の流れ

舌側矯正を受ける際の一般的なステップを見てみましょう。

● 1. 初診・カウンセリング

  • 患者の要望や歯の状態を確認。
  • 舌側矯正が適しているかを判断。

● 2. 精密検査

  • 歯型の採取やレントゲン撮影、写真撮影、3Dスキャンなどを行い、詳細な診断を実施。

● 3. 治療計画の立案

  • 患者の希望と診断結果をもとに、最適な治療計画を作成。
  • 治療期間や費用の説明を受ける。

● 4. 矯正装置の製作・装着

  • 歯型や3Dデータをもとに、患者専用のカスタムメイド装置を製作。
  • 装置を歯の裏側に装着。

● 5. 定期調整

  • 月に1回程度の頻度で通院し、装置の調整を行う。
  • 治療の進行状況を確認。

● 6. 装置の取り外しと保定期間

  • 治療終了後、装置を取り外し、保定装置(リテーナー)を装着して歯列を安定させる。

5. 適応症例

舌側矯正は、さまざまな歯列不正に対応可能です。

● 対応可能なケース

  • 叢生(歯の重なり)
  • 出っ歯(上顎前突)
  • 受け口(下顎前突)

● 注意が必要なケース

  • 開咬(上下の歯が閉じない状態)
  • 交叉咬合(上下の歯が左右にずれている状態)
  • 重度の骨格的な問題がある場合、外科手術が必要になることも。
  • 歯周病が進行している場合は、治療が制限される可能性があります。

6. 費用と治療期間

● 費用

  • 舌側矯正の費用は、通常の表側矯正よりも高額で、全体で100万円から150万円程度が相場です。
  • 部分的な舌側矯正の場合は、50万–80万円程度になることもあります。

● 治療期間

  • 平均的な治療期間は2年から3年程度です。
  • 個々のケースによって異なるため、事前のカウンセリングで確認することが重要です。

7. 舌側矯正を選ぶ際のポイント

舌側矯正を検討する際には、以下の点を考慮しましょう。

● 専門性の高い歯科医師を選ぶ

  • 舌側矯正は高度な技術を必要とするため、一般歯科では対応できないことが殆どで経験豊富な矯正専門の歯科医を選ぶことが重要です。

● 自分のライフスタイルに合っているか確認

  • 見た目を重視する人には最適ですが、費用や治療期間を考慮する必要があります。

● メンテナンスの意識を高める

  • 装置の清掃や定期的な通院を怠らないことが、治療成功の鍵です。

8. まとめ

舌側矯正は、見た目を気にせずに歯並びを改善できる魅力的な治療法です。特に仕事柄人前に立つ機会が多い方や、目立つ矯正装置に抵抗がある方にとって理想的な選択肢といえます。

しかし、費用や違和感、清掃の手間なども考慮する必要があります。治療を始める前に、信頼できる矯正歯科医師と十分に相談し、自分に合った治療法を選びましょう。

舌側矯正は、見た目だけでなく健康的で美しい歯列を手に入れるための一歩です。この記事が、あなたの治療選びの参考になれば幸いです。

アクア矯正歯科クリニックでは、舌側矯正や上顎のみ舌側のハーフリンガルの治療も積極的に行っております。お気軽に無料カウンセリングにお越しください!