舌のトレーニング
今回から実際に舌のトレーニングについて紹介したいと思います。
前回お話させて頂いた「意識していただきたい事4つ」も引き続き忘れない
ようにお願いします。そして、普段の正しい舌位も気をつけて生活していただけたらと思います。
これから舌のトレーニングを行い、正しい舌位と飲み込み方を身につけ
綺麗な歯並びを維持・改善して頂けたら幸いです。
1)舌力をつけるエクササイズ
2)舌の動きをよくするエクササイズと正しい飲み込み方
3)正しい舌位、正しい飲み込み方の習慣化のエクササイズ
*トレーニングを行う際は、必ず手鏡で舌の状態を確認しながら行ってください。
1)舌力をつける
① ポッピング
舌の先をスポットにつけて(図1)
舌全体を上顎に吸い上げます。
舌小帯をしっかり伸ばし、(図2)
舌をできるだけ上顎に吸い上げ最後に思い切り舌を上顎から放し「ポン」と鳴らします、これがポッピングです。最初は難しいと思いますので、スポットは意識せず舌を上顎に吸い上げて、思いきり舌を放してもらえば「ポン」と鳴らせます。
ポンポン鳴らしていくうちに、舌が上顎に吸い上がる感覚が掴めると思います。
注意点ですが、左右どちらかの舌が下がったりして偏らないように注意しましょう。(図3)
このポッピングを1日30回行います。
② オープンアンドクローズ
舌の先はスポットに舌全体を上顎に吸い上げたまま、口を大きく
開けたり、噛んだりを繰り返して行います。この時、ゆっくり
開いたり、噛んだりした方が舌力がつきます。
このオープンアンドクローズを1日5回✕3セット行います。
③ タングドラッグ
舌の先はスポットに舌全体を上顎に吸い上げ、口を開けたまま
舌全体を上顎をなぞるよう喉の方にゆっくりずらしていきます(図4)
ゆっくり後方にずらした方が効果的です。(図5)
このタングドラッグを1日最初は5回行います。
*舌が疲れるのは効果が出ている証拠です、舌が痛くなるまではトレーニングを行わないでください。
④ ストローを使ったポスチャー
(舌の先をいつもスポットポジションに正しい舌位の習慣づけを目的とします。)
舌の先をスポットにつけ、舌全体を上顎に吸い上げたまま、上の犬歯の後ろでストローを噛み、この状態で口を閉じます。(図6)(図7)
このストローを使ったポスチャーを1日最初は5分行います。
テレビや携帯等何かをしながらで結構ですので、慣れてきたら
徐々に時間を増やしてみてください。
今回紹介させて頂いた舌のトレーニングですが、毎日行う事で意識と舌力がつきます。時間はさほどかかりませんので、
生活の一部に取り入れて続けて頂けたらと思います。
2)、3)は次回に紹介します。