既にご存じだと思いますが、インビザラインとは透明のマウスピース型で
取り外しのできる装置です。基本的にお食事と歯磨き以外装着して頂き、
1日20時間以上の使用をお願いしています。
当院では、インビザラインで治療する患者さんが大半を占めてきています。
矯正というと、従来までのブラケット装置による治療をイメージするかと思い
ますが、最近では「目立たない」、「痛みが少ない」、「食べ物の制限がない」、
「ブラッシングがし易い」等メリットが多いインビザラインが人気を集めています。
従来の矯正治療では月に1度程度の通院が必要ですが、インビザライン治療は、2ヶ月に1度程度で間隔をあけての通院となります。
お仕事や、塾、部活動等が忙しくても、治療がし易いと思います。
昨今は、コロナ禍で皆さん常にマスクをしていますが、早くマスクを外した
コロナ前の生活をしたいですね。いずれ、マスクを外せる時が訪れても、
マウスピースのインビザラインであれば、目立つことなく、気づかれず、
いつも通りの生活をして、矯正治療が進められます。いつの間にか
歯並びが綺麗になっていて、周囲の人に驚かれるかもしれませんね。
ただ、症例によっても異なりますが、矯正の治療期間が、2年前後要する
こともあり、根気のいる治療になると思います。しかし、インビザライン
では、治療開始時から、どういう過程で歯が動いていき、最終的に綺麗な
歯並びになるまでの、シミュレーションを確認することができますので、
治療する上で、励みになると思います。残念ながら、通常のブラケット
装置では、3Dデータがないためシミュレーションを確認することは
できません。
それでは、インビザラインはどういう症例に向いているのでしょうか。
例えば、開咬(かいこう)という前歯が咬み合わない症例では、高さの調整が得意なためブラケット装置よりインビザラインの方が、上手く咬合していきます。また、遠心移動も得意な移動であるため、軽度の前突症例を非抜歯で並べる症例にも適しています。
他に、歯列の幅が狭い方にも、拡げながら歯を並べることができますので時間が短縮できます。
歯根の長さが、元々短い方もいらっしゃいますが、この場合もインビザラインですと、歯根に負担がかかりづらい為、適しています。
逆に、インビザラインでは治療が難しい症例もあります。
稀に、歯が埋伏(埋まって出てこない歯)している方がいます。この場合は、歯を引き出してこなければならない為、ブラケット装置での治療が必要です。
このように、インビザラインは、多くの症例の治療ができるマウスピース型
矯正装置です。
最後になりますが、長年歯並びを気にされていた方や、成人式までに歯並びを
綺麗にしたい、結婚式等、人生の節目には、やはり綺麗な歯並びを望むのは
当然だと思います。当医院では、患者さんの希望になるべく沿える形で、適している装置をご提供できるように、初診(無料カウンセリング)後の診断時に、
患者さんと院長が、よく話し合い納得のいく形で、治療をして頂きたいと考えています。