ここ数年、日本でも低価格なマウスピース矯正が流行ってきていますね。
治療費が安い、治療期間が短い、痛くない、目立たないと良いことづくめですね!
それでは低価格のマウスピース矯正とは、どのような治療なのでしょうか?
マウスピース矯正の特徴
マウスピース矯正で使用する装置は厚さ0.5㎜前後のシート状で、樹脂を原料としており透明なので目立ちにくく、取り外せるので食事の制限が少なく、比較的痛みが少ないのが特徴です。
ワイヤーがないのでブラッシングがし易く、お子さんでも簡単に着脱が出来ます。
治療の難易度によって枚数が異なり、数枚から90枚位まで幅があります。
1週間毎に新しい装置に交換しますので、衛生的です。
装置が丈夫なので破損することが少なく、破損しても痛みが生じることはほぼありません。
来院の間隔も、比較的長く2カ月に1回程度の所が多くなります。
着脱が面倒と感じる患者様や、装置の管理に自信がないという患者様には不向きな装置です。
材料代が高価なため、治療費がやや高額になる傾向があります。
低価格なマウスピース矯正のメリット
治療費が安い
アライナー1枚ごとに治療費がかかるため、少ない枚数で治る患者様にとっては治療費がとても安くてすむというのが最大のメリットだと考えられます。
通常のマウスピース矯正は装置の枚数で治療費は変化しないため、少ない枚数の患者様でも治療費が安くはなりません。
使用する枚数が少ないことを前提としているため、治療期間が短くなります。1枚ごとの治療期間が短いのではなく、枚数が少ないために治療期間が短くなります。
低価格なマウスピース矯正のデメリット
大きな移動は出来ない
特殊なケースを除き、永久歯の抜歯が必要な症例や奥歯の移動が必要な患者様の治療は出来ません。
前歯と犬歯のみが治療対象のため、歯を大きく移動する治療や重なりが大きな患者様の治療は出来ません。
移動自体は可能ですが、枚数が多くなってしまうとかえって治療費が高くなってしまうこともあります。
大きな移動が出来ないため、側貌の変化などは期待出来ません。
まとめ
凄く歯並びが悪いわけではないけれど、少しガタガタしてるのが気になる、ちょっとだけ出っ歯、この歯1本だけ気になる、というような患者さんには敷居が低くとても良い治療法だといえるでしょう。
少ない枚数で治る場合、とてもコストパフォーマンスが高いと言えます。
まずは担当の先生としっかり相談して、治療方法の選択が適切か十分に確認することが大切だと思います。